トレーニング、身体、そして身体の動かし方について考えるサイトです。

慣性~トレーニングは慣性力を破ることからはじまる~

慣性については、ニュートンの法則のページで少し書いてあります。

 

筋トレにおいては、バーベルやウェイトスタックが加速されると、重力に慣性力が加わって負荷となります。重力は下向きのみ作用しますが、慣性力はどの方向にも作用します。

 

まず、慣性とは物体が常に現在の運動状態を保とうとする性質のことをいいます。

 

では、慣性力とは何か。電車、自転車、飛行機など乗り物に乗っている場合、発車するときや、停車するときに、何か「力」を受け、転びそうになるのを感じたことがあるはずです。この見えない力のことを慣性力と呼んでいます。例えば電車が急発進したときには進行方向とは逆向きに慣性力が感じられます。これは重力などの外力による影響ではない、単なる見かけの力なのです。なぜなら、この慣性力というのは電車に乗っている人だけが感じることができる力だからです。

 

ただ、感じる力といっても実在する力ではありません。もし電車の床がツルツルで摩擦がなかったら、電車が動いても、人はプラットフォームに対して動かない。でも電車にのっている人には自分が後に進んでいるように感じてしまう。そんなわけで、この慣性力のことをみかけの力としています。

慣性力を筋トレについてみると、ウェイトを挙上する際、選手はウェイトの重量と慣性力の和に等しい力を上方向に働かせており、この場合の慣性力はバーの質量とバーの上方向への加速度との積になります。前後または左右方向にバーに力を加えると、水平方向への加速度が発生します。

どのエクササイズでも、動作の開始時には、バーの速度がゼロの状態から上方へのある速度まで加速され、動作の頂点付近では、一定速度から速度ゼロまで減速されるなど、加速度(単位時間当たりの速度の変化率)が生じています。

 

この加速パターンでは主働筋は動作開始直後の加速局面では、バーの重量以上の抵抗を受け、動作の終了に近づくにつれて抵抗はバーの重量以下になります。慣性によって、止まり続けようとするバーを持ち上げることになるので、バーを持ち上げるのにバーの重量以上の力が必要になり、バーが動きはじめれば、バーが慣性によって動き続けようとするので、バーを動かすのに必要な力はバーの重量以下になります。

 

上記のバーの減速は、バーに加える上方の力をバーの重量よりも減少させてバーを減速する方法、拮抗筋を用いてバーを押し下げる方法のどちらかになります。どちらにしても、減速によって動作の最終局面では主働筋への抵抗は減少します。

 

重量は同じで、最小限の加速度でゆっくりと行う動作と比較して、高い加速度を与える方法(スナッチ等の爆発的なエクササイズ)では、筋への抵抗が挙上開始時の動作域で大きく、挙上終了直前の動作域で小さくなります。ところが、このような加速をつけたエクササイズでは、ゆっくりとした動作より重いウェイトを扱うことが可能で、その動作に関与するすべての筋肉で最大に近い抵抗が可能になります。たとえば、高重量のパワークリーンでは、強い力を発揮できる下半身、背部によりバーに垂直方向の加速度が与えられて速度が上がり、上体の筋肉はそのバーの重量と等しい鉛直方向の力を発揮できなくても、重力による減速で速度がゼロになるまで、バーは上昇し続けます。

 

このような加速は、スポーツ競技や日常生活において自然な減少であり、さまざまなレジスタンストレーニング種目においても神経筋のトレーニング効果が期待されています。

 

僕がよく行っている慣性を利用したトレーニングとして、全力でダッシュして移動しそれを足踏みによって全力でブレーキングしたり、立位でプレートを両手で持ってスイングし、それを急にピタッと止めたりといったやり方で慣性を利用しています。



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