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「伸張性収縮は強い力を発揮している」という表現に注意!

タイトルは、僕がずっと違和感をもっていたことです。とはいってもよく考えればすぐ気づくことなんですが、あらためて書きます。

 

伸張性収縮は強い力を発揮している」みたいな表現を見たり聞いたりしたことはありませんか?

 

これは、ただ単に「強い力」とされていることも多いですが、たぶん短縮性収縮と比較しての話だと思います。

 

そこで、今回は、「伸張性収縮は強い力を発揮しているか?」という点についてちょっと考えてみたいと思います。

 

そもそも、上記の「強い力」とは、どのような力を指しているでしょうか?

 

まず、「強い力」を物体を動かす力とすることが考えられます。

 

しかし、この考え方では、「伸張性収縮は強い力を発揮している」とはいえなくなります。

 

なぜなら、伸張性収縮は基本的に、重力方向に向かう負荷にブレーキをかける収縮形態であるのに対し、重力方向に逆らって負荷を移動させている(例えるならアクセル?)短縮性収縮のほうが、物体に対して発揮されている力が大きいといえるからです。

 

(上記一文について、「重力方向」でない場合もあります。たとえばケーブルマシン、投球等。表現方法が思いつかなかったので、わかりやすく「重力方向」としました。この記事おける「重力方向」は同じ意味で使っています)

もっとも、「伸張性収縮が強い力を発揮している」と主張される場合において、「物体を動かす力」を指している場合はほとんどないと思います。

 

そもそも、「伸張性収縮が強い力を発揮している」といわれるのは、短縮性収縮よりも伸張性収縮のほうが重い重量を扱える点、また、筋肉への負担が大きいと感じられる点にあると思います。

 

そこで、「強い力」とは物体を動かす力ではなく、筋収縮力についてと考えるのが妥当といえます。

 

当ホームページでは、物体を動かす力と、筋肉を収縮させることによって得られる力を、「力」、「筋収縮力」と書き分けるよう心がけてます。

 

余談ですが、最後に、伸張性収縮が強い筋収縮力を発揮しているかについて考えてみたいと思います。

 

思うに、短縮性収縮と伸張性収縮で一番違う点は、反動を使えるか使えないかにあります。

 

力を発生させることについて、短縮性収縮は反動を使えるのに対し、伸張性収縮は反動は使えません。

 

伸張性収縮の力は筋収縮力のみです。伸張性収縮に反動をつけることは、もはや拮抗筋の短縮性収縮になるでしょう。

 

等尺性収縮は、筋収縮力が耐えきれなくなると、いずれ伸張性収縮に変わります。つまり、伸張性収縮は筋の収縮形態の中で、一番高い収縮力をぎりぎりまで発揮できる収縮形態といえるでしょう。

 

なので、収縮力を出し切っている場合には、伸張性収縮は強い筋収縮力を発揮しているといえそうです。トレーニング法にも、伸張性収縮をメインとしたものがあるくらいですしね。



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